2010年4月21日09:43:02
来年度から健康診断でうつ病をチェック!
仕事のストレスが原因でうつ病などになったとして労災認定を受けた人は、2008年度に過去最多の269人で、5年前の108人に比べて約2・5倍となったと厚生労働省は発表しました。
これを受け政府は、企業や事業所が実施する健康診断に精神疾患を早期に発見するための項目を盛り込む方針を固めました。
具体適な対策は、厚生労働省の「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」が今月中にもまとめる提言に盛り込まれる予定で、政府は総合的な自殺防止対策の一環として2011年度からの実施を目指します。
また、企業の健康診断は、労働安全衛生法で実施が義務付けられていて、身長や体重の測定、血糖検査、尿検査など実施すべき項目を労働安全衛生規則で定めていますが、政府はこれを改正して、精神疾患のチェックを項目として盛り込む意向です。
長妻厚生労働相は、「何週間も何日も眠れないなど、そういった項目を医師が聞いて、うつ病をチェックできないか検討したい」と述べています。
また、企業などのメンタルヘルス(精神衛生)対策を指導する国の専門職員の研修時間を2倍以上に増やすなど、精神疾患対策に本格的に取り組むなどの対策も決められました。
来年度の健康診断では、私たちもうつ病チェックを受けることになりそうです。
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